認定連携事業の紹介

認定連携事業 第16弾(2020.3)

BIONET INITIATIVE

団体名 三菱地所レジデンス株式会社
連携主体 造園関係企業、マンション管理会社、マンション居住者など
地域 全国

分譲マンション敷地内の植栽設計で協力造園業者と連携した緑化計画を実施することで、マンション敷地が生きもの飛来の中継地となり、地域に「緑のネットワーク」を広げていく取組みです。特定外来種等の侵略的外来種を採用せず、地域に馴染みのある木(在来種)を植える等の独自基準をマンションの規模に関わらず標準的に導入しています。

●認定のポイント:取組の重要性
マンションの緑地空間における生物多様性配慮を通じて都市における生物多様性の向上に貢献する取組です。

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日韓NGO湿地フォーラム

団体名 ラムサール・ネットワーク日本
連携主体 韓国NGOネットワーク(KWNN)および世界湿地ネットワーク(WWN)
地域 全国

湿地の生物多様性を守り賢明に利用するために、日本と韓国で湿地の保全活動をしている市民/NGOが集まり、各湿地での活動や抱える課題を報告し合い、解決のための方策を共に考える場で、2007年から継続しています。年1回、日本と韓国で交互に開催し、昨年は韓国の順天市で第14回目が開催されました。WWN、ラムサール条約事務局、自治体などの協力も得ています。地域住民・国・世界 (ラムサール条約・生物多様性条約等)の活動が相互に関連し、様々な主体が協力して事業を支えています。

●認定のポイント:取組の重要性
渡り鳥の保全や、湿地の保全管理などに関する東アジア~世界の生物多様性の保全/持続可能な利用の能力向上に貢献する活動です。

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自然資本プログラム

団体名 (一社)コンサベーション・インターナショナル・ジャパン
連携主体 自然資本コアリション、企業など
地域 全国

民間セクターで生物多様性を含む自然資本のマテリアリティを高め、自然資本をより適切に扱う意思決定を促し、持続可能な生産消費の実現することを目指しています。国際シンポジウム開催や自然資本プロトコルの普及などにより、コミュニティ・オブ・プラクティスを提供しています。

●認定のポイント:取組の重要性
国際的な約束を実現させるには、企業の現場での活動の改善が極めて重要です。自然資本が企業の意思決定へ主流化されることにより、国内・海外の生物多様性の保全が推進されることが期待されます。

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事業所の生物多様性保全活動

団体名 三菱電機株式会社
連携主体 全国事業所・関連企業・NGO等
地域 全国

管理効率重視の事業所緑化の視点を転換し、生きもの調査や在来種の採用・保護など、「緑の質の向上」を推進しています。すべての社員が生物多様性にかかわる問題を「身近なもの」としてとらえ、積極的かつ自発的な行動を促す狙いです。5年の活動実績をもとに、継続的にレベルアップを図っていきます。

●認定のポイント:取組の重要性
広報を通じて類似の取り組みが他の企業セクターにも拡大することで、将来的にはエコロジカルネットワークの形成につながることが期待されます。

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音声認識技術によるシマフクロウ生息調査の支援

団体名 富士通株式会社、富士通九州ネットワークテクノロジーズ株式会社
連携主体 日本野鳥の会
地域 北海道

北海道に生息する絶滅危惧種シマフクロウを保全するため、生息域調査を実施している公益財団法人日本野鳥の会に、ICTやAI技術を活用した音声認識ソフトウェアを提供し、音声データ解析時間の大幅短縮や音声検出精度向上による調査範囲の拡大と調査精度の向上を通し、その保全に貢献しています。

●認定のポイント:取組の重要性
企業の技術を通じて、生物多様性保全に必要なモニタリング調査において、調査範囲の拡大や、調査精度の向上をもたらす取り組みとなっています。

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東部丘陵生態系ネットワーク形成プロジェクト

団体名 東部丘陵生態系ネットワーク協議会
連携主体 愛知県東部丘陵地域の大学・事業者・自治体等
地域 愛知県

大学が中心となり、生態系ネットワーク形成のため、キャンパス内の自然の保全活動や自然を生かした環境教育、大学や事業者のビオトープ設置を進めるとともに、一般市民を対象にしたリレー講義「あいち自然再生カレッジ」を毎年実施しています。

●認定のポイント:取組の重要性
参加する大学のネットワークを生かし,生物多様性保全や持続可能な利用に関する人材育成に高い効果が期待される事業です。

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「おさかなをはぐくむ湧水と海を守る森」保全活動

団体名 日本水産(株)、弓ヶ浜水産(株)、共和水産(株)
連携主体 日本水産(株)、弓ヶ浜水産(株)、共和水産(株)、鳥取県庁、琴浦町、鳥取県中部森林組合
地域 鳥取県

森林保全を行うことで栄養豊富な湧水を保ち、多様な生物が暮らす豊かな海の形成を目指すものです。豊かな湧水・海によって成り立つ養殖・漁業が持続可能なものとなるよう管理を行っています。また、従業員および地域住民の環境教育の場として活用しています。

●認定のポイント:取組の重要性
広報によって類似の協働関係や事業が他の地域に波及・展開することが期待されます。

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各主体連携による芦田川水系の希少種 スイゲンゼニタナゴの保全

団体名 芦田川水系スイゲンゼニタナゴ保全地域協議会
連携主体 盈進学園・岡山大学大学院・岡山理科大学専門学校・倉敷芸術科学大学・福山大学・宮島水族館・福山市立動物園・農業食品産業技術総合研究機構・スイゲンゼニタナゴを守る市民の会・福山市土地改良区・地元自治会・三菱電機(株)福山製作所・広島県・福山市
地域 広島県

芦田川水系に生息するスイゲンゼニタナゴが安定的に生息できる環境づくりを目標とする事業です。保全活動の実施にあたり生息調査、系統保存、生息地の維持管理、普及啓発活動という4つの柱を計画に据え,多様な主体が連携することにより本種の保全に取り組んでいます。

●認定のポイント:取組の重要性
希少種の生息域内・域外の保全の効果的な推進と連携や、環境教育・普及啓発など、高い保全効果を出すための総合的な取組が展開されています。

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絶滅危惧植物アゼオトギリの保全活動

団体名 アゼオトギリ保全勉強会
連携主体 国土交通省三重河川国道事務所、多気町、地域の活動団体、三重県内高等学校、福井県内高等学校、学識者(三重大学、福井県立大学)、三重県
地域 三重県

三重県でかつて絶滅したとされていた「アゼオトギリ」の保全のため、地元住民や教育機関、地方自治体と連携し、自生地におけるモニタリングや増殖のための移植作業及び調査研究を実施している他、定期的な勉強会を開催し、情報共有を行っています。

●認定のポイント:取組の重要性
希少種の生育環境保全のために複数の保全活動を展開するほか、次世代育成など、事業の継続性にも工夫を行っている取組です。

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外来生物駆除活動

団体名 駒沢女子大学アクティ部
連携主体 稲城市、国際ソロプチミスト稲城
地域 東京都

大学の部活動として、生態系に影響を与える外来生物を小学生を中心とした市民と共に駆除する体験講座を、稲城市の「生物多様性いなぎ戦略」が策定された平成27年から、戦略の指標の一つである官民学の連携により毎年実施しており、生物多様性普及や自然環境保全に貢献しています。

●認定のポイント:取組の重要性
子どもたちの参加による将来性や、広報によって類似の協働関係や事業が他の地域に波及・展開することが期待されます。

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