2020年 推薦図書
2020年は国連生物多様性の10年の最終年。より一層、生物多様性について理解を広めるため、人と自然のつながり、生き物たちとの共存、自然とともにある地球の未来について学んでいただける図書を、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)が推薦します。
INSECT LAND
ホタルのアダムとほしぞらパーティー
作・香川照之 絵・ロマン・トマ
講談社
発行:2020年04月
価格:1,300円(税抜)
≫INSECT LAND https://insect-land.com/
俳優・香川照之さんから、昆虫の魅力と、生きものたちとの共存への熱いメッセージをいただきました。
「生物多様性の本箱」~みんなが生きものとつながる100冊~
2010年10月に愛知県名古屋市で開催されたCOP10を契機に、生物多様性の認知度は大きく上昇していますが、生物多様性の理解が十分に進んでいるとは言えないため、さらなる普及啓発の取り組み強化が必要です。
このため、国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)では、生物多様性の理解や普及啓発、環境学習にも資するものとして、UNDB-J推薦「子供向け図書」(愛称:「生物多様性の本箱」~みんなが生きものとつながる100冊~)を選定しました。
蔵書図書による「生物多様性の本箱」の展示・読み聞かせイベントの協力をいただける施設を募集しています。
「生物多様性の本箱」展示の方法・イベント向けポスター・ツールはこちらをご覧ください。
- 幼児向け
- 小学校低学年向け
- 小学校高学年向け
- 中学生向け
選定基準:(1)(2)(3)(4)
こどものずかんMio〈1〉むし
絵 村上康成
ひかりのくに
発行:2005年06月
価格:800円(税込)
昆虫や小動物と環境の多様性を豊富な写真やイラストで、幼児にもわかりやすく解説。巻末の三択クイズも、単なる正解・不正解を問うだけでなく、生物の生存戦略を幅広くとらえ、多様性に気づかせるように工夫しています。
選定基準:(1)(2)(6)
まあるい いのち-ノエルの不思議な冒険-
著 イルカ/うた イルカ
小学館
発行:2011年09月
価格:1,680円(税込)
「ひとりにひとつずつの大切ないのち」を持っていて、「みんなつながっている」という、単純明快なメッセージが強く伝わる絵本です。「まあるい いのち」の歌のCDがついています。
選定基準:(1)(2)(6)
りんごとちょう
著 イエラ・マリ、エンゾ・マリ
ほるぷ出版
発行:1976年09月
価格:1,300円(税込)
りんごのなかの虫はどこからやってくるの?この素朴な疑問に、絵だけで答えてくれる知識絵本です。りんごの中の卵が幼虫になり、外に出てまゆを作り、さなぎからちょうになって、受粉を手助けする様子が描かれます。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
村上康成の〈ヤマメのピンク〉シリーズ(全4巻)
著 村上康成
徳間書店
発行:2000年07月~2000年10月
価格:各1,365円(税込)
国際的な評価も高い自然派アーティストによる人気絵本シリーズ4巻セット。自然の中で繰り広げられる「生」のドラマを瑞々しく描き、豊かな自然の世界に子どもたちをいざなうきっかけとなる作品群です。(ヤマメのピンクの生涯を描いたデビュー作『ピンク、ぺっこん』、『ピンクとスノーじいさん』、『ピンク! パール!』、完結編『ピンクのいる山』)
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
みんなおなじでもみんなちがう
著 奥井一満/写真 得能通弘
福音館書店
発行:2007年03月
価格:945円(税込)
アサリは、それぞれが違う模様をもっています。決してどれひとつ同じ模様はありません。ヒマワリの種、サクランボ、クワガタムシなど、同じ種類でもそれぞれ個性的ある生き物や生物をずらりと並べた写真絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
のにっき―野日記
著 近藤薫美子
アリス館
発行:1998年06月
価格:1,575円(税込)
冬の初めに死んだ一匹の狸。日ごとに昆虫や地中の虫、小鳥や小動物が集まります。文章はなく噴出し形式で「おいしい毛で巣を作るのよ」など、自然のめぐりと季節の訪れを解説します。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
ツーティのうんちはどこいった?
著 越智典子/イラスト 松岡達英
偕成社
発行:2001年05月
価格:1,260円(税込)
中米のジャングルと、そこに生きるハナグマの暮らしを描くシリーズ第2弾。幼い子どもにとって、食べること、排泄することは大切な関心事。興味のあるツーティの「うんち」を通して自然が繋がっていることを知るでしょう。
選定基準:(2)(3)
ちきゅうのうえで―いのちのたびのおはなし
著 沢田としき
教育画劇
発行:2005年09月
価格:1,680円(税込)
地球上に生命が誕生してから現在までの生き物の進化の過程を描いています。観音開きで展開する進化絵巻です。小学校低学年までの子供たちが生命の進化を絵本で実感できます。
選定基準:(1)(2)(3)(6)
たねいっぱいわらったね
著 近藤薫美子
アリス館
発行:1999年12月
価格:1,575円(税込)
はじける種、風に乗って運ばれる種、水に浮いて流れる種。いろんな方法で散らばり、芽生えの機会を待つ種たちを、遊び心たっぷりに紹介しています。
選定基準:(1)(3)(5)(6)
大しぜんと動物たち
作 G・スティルトン
絵 G・B・ベルテリ/R・サブリック
日本語版制作協力 神戸市立王子動物園元園長 権藤眞禎
日本語版制作・編集 BL出版編集部
BL出版
発行:1998年01月
価格:7,770円(税込)
さまざまな環境下で生息する動物たちのようすを、細密画で大画面で紹介する大型のビジュアル絵本。北米大陸のプレーリー、砂漠、湿地帯、高地、ツンドラ地帯をモデルに見開きごとに掲載しています。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(6)
14ひきのシリーズ(全12巻)
著 いわむらかずお
童心社
発行:1983年07月~2007年11月
価格:各1,260円(税込)
14ひきのねずみの四季を通じた生活の様子を、やさしい視点で描きながら、自然の恵みを利用し、自然とともに生きることの大切さを教えてくれます。精緻に描かれた季節感あふれる自然や生きものなども見ごたえのある絵本です。
選定基準:(1)(2)(6)
地面の下のいきもの
著 松岡達英・大野正男
福音館書店
発行:1988年06月
価格:1,365円(税込)
私たちが普段見ることのできない地面の下で、どんな生き物がどんな暮らしをしているかを、わかりやすく原寸大の断面手法の絵で紹介しています。アリ、モグラ、セミ、カブトムシの幼虫などが登場します。
選定基準:(1)(2)(3)(6)
しまふくろうのみずうみ
著 手島圭三郎
リブリオ出版
発行:2001年01月
価格:1,785円(税込)
夜間に活動するしまふくろう。ある湖に暮らす親子のお話です。大きく翼を広げて魚をとるシーンは圧巻です。著者のデビュー作にして、現在でも高い人気を誇る代表作で絵本にっぽん賞も受賞しています。
選定基準:(1)(2)(6)
カモのきょうだいクリとゴマ
著 なかがわちひろ
アリス館
発行:2011年09月
価格:1,470円(税込)
野生動物を人間が飼い、育てるとは、どういうことなのでしょう? 子どもがカルガモの卵を助けたことから、二羽のヒナを育てることになった著者一家。ヒナを旅立たせるまでを綴った、ひと夏の話です。
選定基準:(1)(3)(6)
海と空の約束
著 にしたに ひろし/絵 ありむら あや
神戸新聞総合出版センター
発行:2009年07月
価格:900円(税込)
太古より強い絆で結ばれてきた海と空の友情が生んだ心あたたまる絵物語。水と生物、地球環境の関係がやさしく描かれています。
環境学習会や自然観察会など環境教育活動の場で読み聞かせや紙芝居として使用し物語を振り返りながら、我々の生活と地域~地球環境まで環境問題の関係をわかりやすく学ぶ教材として使えます。2011年には日本語と英語の併記版も発行。
選定基準:(1)(2)(6)
海中記
写真・文 小林安雅
福音館書店
発行:1995年05月
価格:3,465円(税込)
海の中の生きものの暮らしを1800枚の写真で紹介しています。普段見ることができない海の生きものの魅力が満載の楽しい本です。
選定基準:(2)(3)
アリの目日記
著 栗林慧
平凡社
発行:2012年11月
価格:1,890円(税込)
画面いっぱいに出現するバッタの頭や蝶の翅、種子の芽ぶき、地上3ミリのアリの目線から撮影した昆虫や植物、そして四季の移ろいを感じる不思議に満ちた自然を紹介する昆虫写真図鑑です。
選定基準:(2)
ドキドキ!生きもの発見第1期(全5巻)
写真 栗林慧/総合監修 日髙敏隆
発売:リブリオ出版/発行:アスク
発行:2007年06月~2008年01月
価格:各2,100円(税込)
生きものの一生を生きものの目線を通してみる写真図鑑。幼虫から成虫へと成長する過程や普段見ることの出来ない貴重な瞬間をとらえた写真。また、写真下のコメントは簡潔でわかりやすい。シリーズ最初となる第1期には特に子供に人気の生き物が揃っています。全5巻の構成:カブトムシ、クワガタムシ、ミツバチ、アマガエル、カタツムリ
選定基準:(1)(2)(3)(4)(6)
動物の「跡」図鑑
著 ジョニー・ジョンソン
訳 宮田攝子
日本語版監修 友国雅章、西海功、川田伸一郎
文溪堂
発行:2009年02月
価格:2,625円(税込)
足跡、ふん、食べ跡等、野生動物の種々の「痕跡」を手がかりに、哺乳類から昆虫まで、世界中の400種類以上の生物の食性、習性が学べる全く新しい切り口の図鑑です。生物多様性そのものがよく解明されていないが、この本で紹介された「てがかり」をきっかけとして、生物とその多様性に関心を深めて欲しいと考えています。
選定基準:(1)(2)(4)(5)(6)
小学館の図鑑NEO 昆虫
著 小池 啓一, 町田 龍一郎, 森上 信夫, 小野 展嗣, 田辺 力, 筒井 学
小学館
発行:2002年07月
価格:2,100円(税込)
昆虫は現在約95万種が知られており、生物の中で最も種類の多いグループとされています。本書はその中でも、日本産約1400種の昆虫および節足動物を掲載。地球上で最も繁栄し、最も我々の身近にいる存在を、美しい写真と分かりやすい解説で紹介し、自然観察の方法などもアドバイスしています。
選定基準:(1)(2)(3)(6)
講談社の動く図鑑MOVE 全7巻
監修、他 養老孟司
講談社
発行:2011年07月
価格:各2,100円(税込)
講談社の図鑑とNHKのスペシャル映像がDVDで連動した図鑑です。NHKのスペシャル映像を豊富に使ったMOVEオリジナルDVD付で、大迫力の写真と動きのあるイラストを掲載しており、700人の小学生読者モニターといっしょに作った図鑑です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
いきものがたり ―生物多様性 11の話 ビジュアルエコブックシリーズ(全3巻)
企画監修 山本良一/編著 Think the Earth
ダイヤモンド社
発行:2007年04月~2009年03月
価格:1,995円(税込)
生物多様性の重要性を、説明や理屈ではなく、驚きや感動で直感的に理解できるビジュアルブック。生命をテーマにした詩や、先住民の残した言葉、専門家の解説、アーティストの視点など、生物多様性という難解なテーマについて分かりやすく伝えています。(②みずものがたり ―水をめぐる 7の話、③たべものがたり ―食と環境 7の話)
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
自然科学読み物 生き物のちえ 全5巻
著 伊藤年一/監修 今泉忠明
学研マーケティング
発行:2011年02月
価格:各1,680円(税込)
「生き物のちえ」をテーマにした、短い時間で読める自然科学読み物です。共生、寄生・共進化・擬態などの各巻のテーマごとに、生き物のちえやその多様性について学ぶことができます。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
こちら葛飾区亀有公園前派出所 両さんの生物大達人
キャラクター原作 秋本治/著 池田俊一/監修 前田香織
集英社
発行:2007年04月
価格:893円(税込)
植物から、哺乳類、昆虫、爬虫類、両生類など、地球上のあらゆる生物と、これらが暮らす地球環境の大切さについて、人気コミックのスタイルを通して、わかりやすく解説しています。
選定基準:(1)(2)(3)(6)
森にいこうよ!
著 C.W. ニコル/監修 田中康夫/イラスト 松岡達英
小学館
発行:2004年05月
価格:1,470円(税込)
森はたくさんの命を育み、森は私たちの生活を支えやすらぎを与えてくれ、生きものたちの命のドラマあることを教えてくれる絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
みんなでかんがえよう!生物多様性と地球環境(全3巻)
編、他 京極徹
岩崎書店
発行:2010年10月
価格:各3,150円(税込)
地球上の様々な生き物について、人との関わりという視点で見直すシリーズです。1巻では、私たちの暮らしとの関わりを、2巻では、日本列島の生物多様性の魅力を、3巻では、テレビ・新聞で話題の「ホットスポット」について紹介します。
選定基準:(1)(2)(3)(6)
たねのはなし-かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち
著 ダイアナ アストン/イラスト シルビア ロング
原著 Dianna Aston、Sylvia Long/訳 千葉茂樹
ほるぷ出版
発行:2008年03月
価格:1,575円(税込)
屋根よりも高いセコイアの木も、もともとは、指先にのるほど小さな種でした。生命の不思議や、生きてゆくための知恵がたくさん詰まった種。その<小さな命>を美しいイラストで紹介した絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)
世界のふしぎな虫おもしろい虫
著 今森光彦
アリス館
発行:2012年07月
価格:3,990円(税込)
色や形、暮らしぶりがおもしろい虫たちを、今森さんの美しい写真と楽しい文で紹介。実物大写真を241点掲載し、図鑑としても貴重です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(6)
カキじいさんとしげぼう
文 畠山重篤/絵 徳田秀雄
水山養殖場 カキの森書房
発行:2005年06月
価格:1,260円(税込)
カキじいさんは、なんでも知っている。「川の水と海の水がまじりあう、しげぼうの海って、いのちの十字路なんじゃよ。」カキじいさんはそういうと、ひくい声で歌いだしました。
選定基準:(2)(4)(6)
いきもの図鑑えほん
著 前田まゆみ
あすなろ書房
発行:2012年03月
価格:1,785円(税込)
日本で身近に暮らす「いきもの」152種の生態を丁寧にまたかわいいイラストで紹介します。動物・鳥類、それからミツバチ・チョウ・だんごむしなどの虫まで。それぞれの寿命や子育ての仕方など、大人でも知られていない生態を描いています。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
いきもの いのち絵本(全5巻)
著 今泉忠明、山崎充哲、アン・ドヒョン他
星の環会
発行:2012年04月
価格:1,365円~1,680円(税込)
同じ干潟に住むさまざまな鳥たちや日本の川に住む外来種の魚のおはなし、里山の消えゆく水辺の昆虫のおはなし、絶滅してしまった動物たちのおはなし、やがて樹へと育つ小さなどんぐりのおはなし。生物の多様性、自然保護や環境のことを、絵本で子どもたちにわかりやすく語りかけた理科絵本のシリーズです。(1.干潟のくちばしじまん 2.多摩川のおさかなポスト 3.田んぼの昆虫たんけん隊 4.いこう!絶滅どうぶつ園 5.どんぐりちゃん)
選定基準:(1)(2)(6)
山に木を植えました
著 スギヤマカナヨ/監修 畠山重篤
講談社
発行:2008年05月
価格:1,365円(税込)
海を守るために、漁師たちが植林活動を始めて今年で20年になります。山に木を植えるということは、人々の心に木を植えるということだ、という思いが強く伝わってきます。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
野生の動物を守りたい
著 フランセス バリー/原著 Frances Barry/訳 たにゆき
大日本絵画
発行:2010年04月
価格:1,575円(税込)
絶滅の危機にある動物たちを守るために、私達が出来ることをわかりやすく説明した絵本です。各ページにめくる仕掛けがあり子供たちが遊びながら、学ぶことができます。身近なことから、絶滅危機の動物たちを守る事も学べ、自然を大切にする事の重要性を伝えています。
選定基準:(1)(2)(3)
森を育てる生きものたち 雑木林の絵本
著 谷本雄治/イラスト 盛口満
岩崎書店
発行:2008年09月
価格:1,470円(税込)
森には葉っぱを食べる虫や、木々を食べる虫がいます。しかし、彼らのせいで森が枯れることはありません。それは何故なのか、雑木林や森の仕組みから考える絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
森はだれがつくったのだろう?
著 ウィリアム ジャスパソン/イラスト チャック エッカート
原著 William Jaspersohn、Chuck Eckart/訳 河合雅雄
童話屋
発行:1992年03月
価格:1,365円(税込)
200年前、農夫一家が去ってからそれは始まり、2年後、3年後、5年後…10年後、100年後、200年後と、長い年月をかけて生き物と樹木と自然が関わり、荒地が森に成長するまでを静かに丁寧に描いた絵本です。
選定基準:(1)(5)(6)
もったいないばあさんと考えよう 世界のこと 生きものがきえる
著 真珠 まりこ
講談社
発行:2010年05月
価格:1,050円(税込)
生きものたちが絶滅する問題と私たちのくらしとのつながり、そして、生物多様性を子どもたちにもわかりやすく伝える本です。
選定基準:(1)(5)(6)
もうひとつのどうぶつえん 絶滅どうぶつものがたり
構成、絵、立体制作 宮川アジュ/文 富田朋子/監修 今泉忠明
ひさかたチャイルド
発行:2009年09月
価格:1,680円(税込)
ドードー・ジャイアントモア・ニホンオオカミなど絶滅した10種の動物たちを紹介。もう会えない動物たちのことを知りながら、生物の事を考えます。
選定基準:(1)(2)(6)
マザーツリー
著 村田真一/イラスト 松岡達英
小学館
発行:1995年12月
価格:1,481円(税込)
植物の種類が多く、それゆえに昆虫が集まり、動物たちも暮らすことができるゆたかなブナの森は、日本独特のものと言われます。世界遺産条約にも登録された白神山地に立つブナの大木をめぐる、森の命の物語です。
選定基準:(1)(2)(4)(5)(6)
ぼくとりなんだ
著 和歌山静子
日本野鳥の会
発行:2012年04月
価格:1,470円(税込)
「巣立ち後の野鳥のヒナをみつけてもそのままに」というメッセージを伝える絵本です。巣立ちビナは親鳥が見守っていることや、ヒナはたくさんの生きものを食べて育つこと、自然の中で生きる術は親鳥にしか教えられないことなどが描かれており、生き物同士のつながりや野生生物の立場になって彼らとつきあうことの意義を子供たちと考えることができます。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
ひろった・あつめた ぼくのドングリ図鑑
著 盛口満
岩崎書店
発行:2010年09月
価格:1,470円(税込)
子どもたちに人気のあるゲッチョ先生が世界中から集めたどんぐりを項目別にイラストで紹介しています。ドングリには種類があるだけでなく、同じ種類でも個体差が大きいことに驚かされ、自分も集めてみたくなります。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
熱帯雨林のコレクション
著 横塚眞己人
フレーベル館
発行:2012年06月
価格:1,680円(税込)
生物の宝庫、地球上に酸素を供給、その他さまざまな恩恵を私たちに与えてくれている熱帯雨林という場所をさまざまな視点で紹介しています。驚くほど多数の生きものが存在し、それぞれの生きものがつながりながら生きている様子をたくさんの写真でわかりやすく紹介し、人間によって破壊されている熱帯雨林の現状もレポートも掲載しています。
選定基準:(1)(2)(3)
土をつくる生きものたち 雑木林の絵本
著 谷本雄治/イラスト 盛口満
岩崎書店
発行:2005年11月
価格:1,470円(税込)
雑木林の落ち葉や動物の死骸、糞などを土に変えていく生き物たちの働きを、精密なイラストとリズミカルな文章で、興味深く紹介しています。
選定基準:(1)(2)(3)
タンポポたいへん!
著 シャーロット ミドルトン
原著 Charlotte Middleton、Arthur Binard
訳 アーサー ビナード
鈴木出版
発行:2011年04月
価格:1,575円(税込)
モルモットの主人公が普段の生活から食料について考える絵本です。環境破壊や食料危機の問題が見え隠れして、食料自給の大切さを絵本から優しく学べます。
選定基準:(3)(4)(5)
田んぼの昆虫たんけん隊
著 里中遊歩/イラスト 田代哲也
星の環会
発行:2012年04月
価格:1,365円(税込)
生物多様性の保全について考える本。田んぼに住む生き物たちは、互いに食い合って自然界のバランスを保っています。この本では田んぼにいる昆虫から、そのバランスの仕組みについて教わります。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
たまごのはなし
著 ダイアナ アストン/イラスト シルビア ロング
原著 Dianna Aston, Sylvia Long/訳 千葉茂樹
ほるぷ出版
発行:2007年04月
価格:1,575円(税込)
卵は不思議です。まるで宝石のように美しい卵、細長い卵、やわらかい卵。色も形もそれぞれですが、どれもその中に新しい命を包み守っています。命の不思議を感じることは自分の命を大切に思うことに繋がるはずです。
選定基準:(1)(3)(4)(5)
だいじなドングリ
著 横浜市緑化センター緑化指導課 緑化活動啓発絵本制作委員会
横浜市環境創造局みどりアップ推進課
【横浜市緑化センター、(財)横浜市緑の協会(発行当時)】
発行:1985年03月
価格:無料閲覧
主人公は、過去や未来の世界へ行くことで、森が人間の生活に大切なものであることを知り、森を未来へとつなぐため自分ができることは何かを考え、周囲の人々と行動します。身近な緑の大切さと、緑を守り育てる心を育む絵本です。(Web閲覧のみ)
選定基準:(2)(3)
セコイア 世界でいちばん高い木のはなし
著 ジェイソン・チン/訳 萩原信介
福音館書店
発行:2011年11月
価格:1,365円(税込)
ふと手にした“セコイア”について書かれた本を読みすすむうち、少年はセコイアの森へと入っていきます。わかりやすいセコイアの情報と、少年の物語が、世界一高い木へと案内してくれます。
選定基準:(2)(3)
サンゴしょうの海
著 本川 達雄/イラスト 松岡達英
福音館書店
発行:1992年10月
価格:1,365円(税込)
地上では大きな顔をしている人間が、海の中ではかよわい一匹の動物にすぎないことを感じざるをえません。サンゴを中心にした食い食われの関係やたくみな共生など、美しいサンゴ礁で繰り広げられる自然の姿を紹介します。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
ゴミにすむ魚たち
文・写真 大塚幸彦
講談社
発行:2011年06月
価格:1,470円(税込)
一見きれいに見える海岸でも海の中は空き缶、空き瓶、車のタイヤなどがいつまでも消えずに残っています。そのゴミを住処にする生き物。環境の変化に負けることなく、たくましく生きる生き物の姿に驚かされます。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
かあさんふくろう
著 イーディス・サッチャー・ハード/イラスト クレメント・ハード/訳 おびかゆうこ
偕成社
発行:2012年07月
価格:1,155円(税込)
古いりんごの木に棲みついたかあさんふくろうととうさんふくろう。卵を産み、えさをとり、協力して雛たちを一人前に育てていく一年間の物語です。易しい平明な文章と美しい版画で丁寧にその生態が描かれています。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
エゾオオカミ物語
著 あべ弘士
講談社
発行:2008年11月
価格:1,575円(税込)
シマフクロウの語りで語られる、100年前に絶滅したエゾオオカミと人間の歴史物語の絵本です。幼い子ども向けのノンフイクションですが、エゾオオカミ絶滅後のエゾシカの繁殖による被害なども提起されています。
選定基準:(2)
いのちのつながり
著 中村運/イラスト 佐藤直行
福音館書店
発行:1991年04月
価格:1,365円(税込)
動物はどのように生まれるのか、植物がどのように育つのか、地球上の生命がどのように生まれて多様な生き物に変化していったのか、分子生物学者の著者がやさしく解説した絵本です。すべての生き物が遺伝子でつながっていることを分かりやすく伝えています。
選定基準:(1)(2)(6)
いのちのいれもの
作 小菅正夫/絵 堀川真
サンマーク出版
発行:2011年03月
価格:1,575円(税込)
旭山動物園元名誉園長がいちばん伝えたかった、動物たちが教えてくれたいのちをつなげていくということを教えてくれる絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(6)
いきることは つながること。
著 あいはらひろゆき/絵 tupera tupera
環境省 生物多様性施策推進室
発行:2012年06月
価格:無料配布
生き物も人も自然の様々な恩恵を受けながら生きてきていることをテーマに、小さな子どもたちが生物多様性に親しみ、表と裏の両方で楽しめる、パタパタ絵本です。(無料配布、Webダウンロード)
選定基準:(1)(2)(3)(6)
生きものいっぱい ゆたかなちきゅう
うた 本川達雄/え ワタナベケンイチ
そうえん社
発行:2008年05月
価格:1,260円(税込)
『ゾウの時間 ネズミの時間』の著者・本川達雄による、生物多様性をテーマにした、うたの絵本。わかりやすく楽しく絵本に親しみながら、生物多様性の素晴らしさ、大切さを感覚で理解することができます。読み聞かせにもぴったりな科学絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)
いきているひかり
著 モリー・バング&ペニー・チザム/訳 さくまゆみこ
評論社
発行:2012年03月
価格:1,470円(税込)
「あなたの中にも、わたしのひかりが生きているんですよ」と、太陽が語りかけます。太陽の光で緑の植物が育ち、緑の植物がこの地球上のすべての命をささえていることを伝える科学絵本。ぐるぐるめぐる命のエネルギーをわかりやすく説明します。
選定基準:(1)(3)(4)(5)
あめ じょあじょあ
著 イ・ミエ/絵 田島征三/訳 おおたけ きよみ
光村教育図書
発行:2009年06月
価格:1,575円(税込)
雨はどうして降るのでしょう? めぐりめぐる水の循環と恩恵をお話し仕立てに描いた、ユーモアたっぷりのエコロジー絵本です。自然や生物の営みの素晴らしさを、田島征三さんの絵でわかりやすく色鮮やかに、ダイナミックに伝えます。
選定基準:(1)(2)(6)
まあるい いのち-ノエルの不思議な冒険-
著 イルカ/うた イルカ
小学館
発行:2011年09月
価格:1,680円(税込)
「ひとりにひとつずつの大切ないのち」を持っていて、「みんなつながっている」という、単純明快なメッセージが強く伝わる絵本です。「まあるい いのち」の歌のCDがついています。
選定基準:(5)
野生動物被害から考える環境破壊 今、動物たちに何が起きているのか(全5巻)
監修 三浦慎悟
金の星社
発行:2012年03月
価格:各3,360円(税込)
近年、野生動物による人身被害や、森林被害、農業被害などが深刻化しています。このシリーズでは、こうした野生動物による被害の実態について紹介し、その原因を考え、被害を防ぐ方法について解説します。(1:人里に現れるクマ、2:植物を食べつくすシカ、3:畑をあらすイノシシやサル、4:生ごみをあさるカラス、5:日本にすみつくアライグマ)
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
守ってのこそう!いのちつながる日本の自然(全6巻)
著 鷲谷いづみ・畠山重篤・考森まさひで・西原昇吾・佐竹節夫・呉地正行
童心社
発行:2008年11月~2011年01月
価格:各3,045円(税込)
外来生物のこと、森・川・海のいのちのつながりを考えること、多くの命を育む田んぼと米作りのこと、絶滅危惧種ゲンゴロウの住む環境を守ること、絶滅したコウノトリの野生復帰への取り組み、渡り鳥・雁のねぐらとなる湿地の保護・再生のための「ふゆみずたんぼ」の取り組みを紹介します。生物多様性を考えるためのさまざまな視点を提示し、子どもたちとともに考えるためのノンフィクションです。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
子供の科学★サイエンスブックス 水生昆虫大集合
著 築地琢郎
誠文堂新光社
発行:2009年08月
価格:2,310円(税込)
水中での生活に適合するため、さまざまな姿に進化した容姿と変化に富んだ興味深い生態である水生昆虫。個性豊かな種類が多い水生昆虫たちを、魅力とともに私たちの生活の場である水辺の大切さも交えて解説します。
選定基準:(1)(2)(6)
海中記
写真・文 小林安雅
福音館書店
発行:1995年05月
価格:3,465円(税込)
海の中の生きものの暮らしを1800枚の写真で紹介しています。普段見ることができない海の生きものの魅力が満載の楽しい本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
「ネイチャーウオッチングガイドブック」海藻
写真 阿部秀樹/海藻おしば 野田三千代/監修 神谷充伸
誠文堂新光社
発行:2012年06月
価格:3,150円(税込)
日本で一般的に見られる海藻388 種類を、生態写真とおしばで収録。海には多種多様な海藻が生息し、どれも生物標本としての美しさ、おもしろさに溢れていることが発見できる一冊です。また、海に棲む動物たちとともに一つの生態系を築いている海藻を知り、楽しめば、海という環境がより深く見えてくることでしょう。
選定基準:(3)(4)(5)(6)
生物多様性の大研究
監修 小泉武栄
PHP研究所
発行:2011年05月
価格:2,490円(税込)
植物、動物、微生物など多様な生物のはたらきで保たれている地球の生態系。多様性によるめぐみと人間が招いた危機の現状、そしてそれを回避するための取り組みについて、多くの写真とイラストを使って解説します。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
奇跡のテクノロジーがいっぱい!すごい自然図鑑
監修 石田秀輝
PHP研究所
発行:2011年12月
価格:1,995円(税込)
46億年の知恵をもつ地球の自然がもつ驚くべきしくみや能力と、それをヒントにした、環境に負荷をかけない“ネイチャー・テクノロジー”を、写真・イラストでビジュアル解説。自然観察力と科学的な考え方が育つ、総合的な学習や調べ学習に適した図鑑です。
選定基準:(2)(6)
野鳥観察ハンディ図鑑「新・水辺の鳥改訂版」
著 安西英明/イラスト 谷口高司
日本野鳥の会
発行:2013年04月
価格:630円(税込)
ポケットサイズのイラスト野鳥図鑑。日本で見られる野鳥の中から、水辺で見られることが多い野鳥約150種を選んで掲載。初めての方でも、野鳥の名前を調べやすい図鑑です。野鳥観察の手引きやマナー、野生動物に関する法律もコンパクトにまとめられていて、自然体験学習の補助教材としておすすめです。
選定基準:(2)(6)
野鳥観察ハンディ図鑑「新・山野の鳥改訂版」
著 安西英明/イラスト 谷口高司
日本野鳥の会
発行:2013年04月
価格:630円(税込)
ポケットサイズのイラスト野鳥図鑑。日本で見られる野鳥の中から、山野で見られることが多い野鳥約160種を選んで掲載。初めての方でも、野鳥の名前を調べやすい図鑑です。野鳥観察の手引きやマナーもコンパクトにまとめられていて、自然体験学習の補助教材としておすすめです。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
地球環境図鑑―わたしたちの星の過去・現在・未来
総監修 デヴィッド・デ・ロスチャイルド
監訳 枝廣淳子
ポプラ社
発行:2009年08月
価格:4,988円(税込)
高い山から海の底まで、北極から緑豊かな熱帯林まで――。地球上のあらゆる生態系から環境問題の全体像が学べる環境図鑑です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
田んぼの生き物 おもしろ図鑑
著 湊 秋作、農村環境整備センター
農山漁村文化協会
発行:2006年01月
価格:4,800円(税込)
田んぼ周りの生きものと田んぼとの豊かな関係を知り、その生態系の仕組みや多面的な機能を学ぶとともに、田んぼと楽しく付き合うための心構えや生きもの調査の方法を具体的に指南した生きもの図鑑です。
選定基準:(1)(2)(3)
自然図鑑―動物・植物を知るために
著 さとうち藍/イラスト 松岡達英
福音館書店
発行:1986年06月
価格:1,680円(税込)
昆虫類など小動物から鳥類、哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、貝類、植物まで、それらの生物との出会い方や、観察方法を紹介しています。
選定基準:(3)(4)(6)
おくむらあやお ふるさとの伝承料理(全13巻)
著 奥村彪生/絵 塚本やすし、上田みゆき、上野直大他
農山漁村文化協会
発行:2006年02月~2006年10月
価格:各1,890円(税込)
地産地消の食文化やふるさとの味、日本のおいしさを知るビジュアルブックです。
1:パクパク いろいろごはん、2:打ったり 練ったり そばとうどん、3:ヘンシン大豆はえらい―みそ・とうふ・納豆・きな粉、4:コトコト煮物、混ぜ混ぜあえもの、5:ふうふう鍋もの・汁もの、6:じっくり漬ける 野菜と魚、7:お日さまサンサン 乾物・干もの、8:春夏秋冬 季節のおかず、9:ウキウキ 甘辛おやつ、10:ワイワイ みんなでおべんとう、11:わくわく お正月とおもち、12:わっしょい 祭りとすし、13:受け継ぎ創る 食べごとの文化
選定基準:(2)
ドキドキ!生きもの発見第1期(全5巻)
写真 栗林慧/総合監修 日髙敏隆
発売:リブリオ出版/発行:アスク
発行:2007年06月~2008年01月
価格:各2,100円(税込)
生きものの一生を生きものの目線を通してみる写真図鑑。幼虫から成虫へと成長する過程や普段見ることの出来ない貴重な瞬間をとらえた写真。また、写真下のコメントは簡潔でわかりやすい。シリーズ最初となる第1期には特に子供に人気の生き物が揃っています。全5巻の構成:カブトムシ、クワガタムシ、ミツバチ、アマガエル、カタツムリ
選定基準:(1)(2)(3)(4)(6)
動物の「跡」図鑑
著 ジョニー・ジョンソン
訳 宮田攝子
日本語版監修 友国雅章、西海功、川田伸一郎
文溪堂
発行:2009年02月
価格:2,625円(税込)
足跡、ふん、食べ跡等、野生動物の種々の「痕跡」を手がかりに、哺乳類から昆虫まで、世界中の400種類以上の生物の食性、習性が学べる全く新しい切り口の図鑑です。生物多様性そのものがよく解明されていないが、この本で紹介された「てがかり」をきっかけとして、生物とその多様性に関心を深めて欲しいと考えています。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
0.1ミリのタイムマシン―地球の過去と未来が化石から見えてくる (くもんジュニアサイエンス)
著 須藤 斎
くもん出版(くもんジュニアサイエンス)
発行:2008年11月
価格:1,470円(税込)
0.1ミリ以下の小さな植物プランクトンのケイソウ。その化石を調べることが、大昔の地球の姿を明らかにし、さらに地球がこれからを考えることに繋がりました。地道な研究が新たな発見に発展することを知る一冊です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
野生のゴリラと再会する─二十六年前のわたしを覚えていたタイタスの物語
著 山極寿一
くもん出版
発行:2012年12月
価格:1,470円(税込)
1980年、ゴリラの国に留学したわたしは、タイタスと出会いました。それから二年間、アフリカの森でいっしょに過ごしたわたしに、かれやその仲間が教えてくれたこととは?
興味深いゴリラの世界から、人間についても考えさせられる1冊です。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
森は生きている
著 富山和子
講談社(青い鳥文庫)
発行:2012年12月
価格:651円(税込)
日本の国土の3分の2は森林です。森林は生活の道具をはじめ、生きていくうえで欠かせない酸素も水も森林が作ります。森は人を支え、自然を支えています。森林の働きを知ることでその大切さを認識することができます。
選定基準:(1)(2)(5)
みみずのカーロ シェーファー先生の自然の学校
著 今泉みね子
合同出版
発行:1999年08月
価格:1,365円(税込)
みみずのカーロの暮らし方は、たくさんの自然の知恵を教えてくれます。自然との共生を学び、同時に感性も育んだ、子どもたちとの感動の物語です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
琵琶湖のカルテ
著 今関信子
文研出版
発行:2010年09月
価格:1,365円(税込)
固有種に恵まれた琵琶湖の環境変化に、「琵琶湖の医者」として湖を見守ってきた科学者の研究を通して伝える本です。
選定基準:(4)(5)
干がたは海のゆりかご 東京湾の海を守る
著 川嶋康男/イラスト すずきもも
絵本塾出版
発行:2012年03月
価格:1,785円(税込)
干がたには、潮の満ち干や川の影響で変化する環境に合わせた、さまざまな生き物がいます。東京湾を舞台に、食物連鎖の中に生きる生き物たちについて考える本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
ハクチョウ水べに生きる
著 嶋田哲郎/写真 伊藤利喜雄
小峰書店
発行:2012年09月
価格:1,470円(税込)
ハクチョウの飛来地である、宮城県北部の伊豆沼・内沼で観察された、ハクチョウの生態を紹介。それとともに、渡り鳥であるハクチョウが、飛来地の生態系には深く関わっていること、地元の人たちの環境づくりの努力もわかる1冊です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
ツシマヤマネコって、知ってる?~絶滅から救え!!わたしたちにできること~
著 太田京子
岩崎書店
発行:2010年07月
価格:1,365円(税込)
著者の太田京子さんが対馬に何度も足を運び、取材を重ね、人と野生動物がおたがいにいい関係で暮らしていくためにはどうしたらいいのか?をあらゆる視点から取り上げています。ツシマヤマネコの秘密がいっぱいつまった本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
里山のおくりもの
著 今森光彦
世界文化社
発行:2008年12月
価格:1,470円(税込)
千年も続いてきたといわれる日本の美しい里山は「自然」だけではなく、「人」と「自然」が関わりあってできた場所です。里山を知ることは、人がいろいろな生き物と関わりあって生きる知恵を知ることなのです。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
川は生きている
著 富山和子
講談社(青い鳥文庫)
発行:2012年06月
価格:609円(税込)
どこの蛇口からもきれいな水が出る日本。私たちに豊かな恵みをもたらす日本の川は世界の中でも急流として知られ、氾濫を繰り返してきました。人間と自然の歴史のなかで、川が大きな役割を果たしてきたことを知る一冊です。
選定基準:(1)(3)(4)
おしえて!さかなクン1~3
著 さかなクン
エンターブレイン
発行:2009年11月
価格:各945円(税込)
多くのお魚といっしょにすごした体験と豊かなお魚の知識をカラフルなイラストを使った楽しい話にまとめ、魚たちのいろいろなことを楽しく学べることができます。
選定基準:(4)(5)(6)
池上彰のニュースに登場する世界の環境問題 6 動物の多様性
著 アンジェラ・ロイストン/監修 池上彰/訳 稲葉茂勝
さ・え・ら書房
発行:2010年12月
価格:2,415円(税込)
人間の生活環境が変わったことで、動物たちが危険な状態にさらされています。そこに至るまでの多くの問題点を取り上げ、動物と人間が共生するには何ができるかを考えます。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
いきものがたり ―生物多様性 11の話 ビジュアルエコブックシリーズ(全3巻)
企画監修 山本良一/編著 Think the Earth
ダイヤモンド社
発行:2007年04月~2009年03月
価格:1,995円(税込)
生物多様性の重要性を、説明や理屈ではなく、驚きや感動で直感的に理解できるビジュアルブック。生命をテーマにした詩や、先住民の残した言葉、専門家の解説、アーティストの視点など、生物多様性という難解なテーマについて分かりやすく伝えています。(②みずものがたり ―水をめぐる 7の話、③たべものがたり ―食と環境 7の話)
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
ドキュメント 地球のなかまたち(全12巻)
写真、文、他 海野和男
新日本出版社
発行:2005年06月~2008年03月
価格:各1,470円(税込)
生き物のふしぎな力。絶滅しそうな生き物のことを知り、守っていく行動。そして生き物のことを多くの人に知らせる努力。そんな、知っていそうで知らなかった生き物たちの姿と力、その生き物と関わる人たちの姿をわかりやすく伝えるシリーズです。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
蝶の目と草はらの秘密
著 ジョイス・シドマン/イラスト ベス・クロムス
訳 百々佑利子、藤田千枝
冨山房
発行:2011年10月
価格:2,100円(税込)
スクラッチボードによって描かれた草はらの見事なタペストリー、リズミカルな詩句による《なぞかけ》、そして科学的な解説。三者が一体となったユニークな絵本です。
選定基準:(3)(5)
生物の消えた島
著 田川日出夫/イラスト 松岡達英
福音館書店
発行:1987年01月
価格:1,365円(税込)
100年前、大噴火によって生物が死に絶えたクラカラウ島。やがてその島には多くの生物が移住してきました。どこから、どうやってきたのかを探る絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
切っても切ってもプラナリア 新装版
著 阿形清和/絵 土橋とし子
岩波書店
発行:2009年06月
価格:1,890円(税込)
そのタイトルのとおり、強靭な再生能力を持つプラナリア。その小さな生物の採集・飼育・実験を写真よりわかり易くイラストで紹介しています。観察から仮説へと科学的に考えることの面白さを体験できる構成が魅力です。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
オールド・ブルー 世界に1羽の母鳥
著 メアリ・テイラー/訳 百々佑利子
さ・え・ら書房
発行:1999年12月
価格:1,470円(税込)
人の移住により絶滅の危機に追い込まれた鳥「ブラックロビン」。本書はたった一羽残った母鳥を救うために尽くした人々のノンフイクションです。事実の記録を読むことは、現在の状況を考える確かな布石となるはずです。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
絵ときゾウの時間とネズミの時間
著 本川達雄/イラスト あべ弘士
福音館書店
発行:1994年04月
価格:1,365円(税込)
ネズミは数年、ゾウは70年といわれる寿命。でも生涯に打つ心拍数はどちらも約15億回で、それぞれ同じ生涯といえます。哺乳類の寿命の不思議について、同名の中公新書が子どもむけに丁寧にリライトされています。
選定基準:(1)(2)(3)(6)
森にいこうよ!
著 C.W. ニコル/監修 田中康夫/イラスト 松岡達英
小学館
発行:2004年05月
価格:1,470円(税込)
森はたくさんの命を育み、森は私たちの生活を支えやすらぎを与えてくれ、生きものたちの命のドラマあることを教えてくれる絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
みんなでかんがえよう!生物多様性と地球環境(全3巻)
編、他 京極徹
岩崎書店
発行:2010年10月
価格:各3,150円(税込)
地球上の様々な生き物について、人との関わりという視点で見直すシリーズです。1巻では、私たちの暮らしとの関わりを、2巻では、日本列島の生物多様性の魅力を、3巻では、テレビ・新聞で話題の「ホットスポット」について紹介します。
選定基準:(1)(2)(3)(6)
たねのはなし-かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち
著 ダイアナ アストン/イラスト シルビア ロング
原著 Dianna Aston、Sylvia Long/訳 千葉茂樹
ほるぷ出版
発行:2008年03月
価格:1,575円(税込)
屋根よりも高いセコイアの木も、もともとは、指先にのるほど小さな種でした。生命の不思議や、生きてゆくための知恵がたくさん詰まった種。その<小さな命>を美しいイラストで紹介した絵本です。
選定基準:(1)(2)(3)
世界のふしぎな虫おもしろい虫
著 今森光彦
アリス館
発行:2012年07月
価格:3,990円(税込)
色や形、暮らしぶりがおもしろい虫たちを、今森さんの美しい写真と楽しい文で紹介。実物大写真を241点掲載し、図鑑としても貴重です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(6)
カキじいさんとしげぼう
文 畠山重篤/絵 徳田秀雄
水山養殖場 カキの森書房
発行:2005年06月
価格:1,260円(税込)
カキじいさんは、なんでも知っている。「川の水と海の水がまじりあう、しげぼうの海って、いのちの十字路なんじゃよ。」カキじいさんはそういうと、ひくい声で歌いだしました。
選定基準:(2)(4)(6)
いきもの図鑑えほん
著 前田まゆみ
あすなろ書房
発行:2012年03月
価格:1,785円(税込)
日本で身近に暮らす「いきもの」152種の生態を丁寧にまたかわいいイラストで紹介します。動物・鳥類、それからミツバチ・チョウ・だんごむしなどの虫まで。それぞれの寿命や子育ての仕方など、大人でも知られていない生態を描いています。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
いきもの いのち絵本(全5巻)
著 今泉忠明、山崎充哲、アン・ドヒョン他
星の環会
発行:2012年04月
価格:1,365円~1,680円(税込)
同じ干潟に住むさまざまな鳥たちや日本の川に住む外来種の魚のおはなし、里山の消えゆく水辺の昆虫のおはなし、絶滅してしまった動物たちのおはなし、やがて樹へと育つ小さなどんぐりのおはなし。生物の多様性、自然保護や環境のことを、絵本で子どもたちにわかりやすく語りかけた理科絵本のシリーズです。(1.干潟のくちばしじまん 2.多摩川のおさかなポスト 3.田んぼの昆虫たんけん隊 4.いこう!絶滅どうぶつ園 5.どんぐりちゃん)
選定基準:(3)
目で見る生命 生き残りをかけた戦い
著 ロバート・ウィンストン/訳 大塚道子
さ・え・ら書房
発行:2012年11月
価格:2,940円(税込)
「生命とは何か?」生命が、いつ、どこで、どのように始まったか?地球上には実に多様な生物が暮らしています。なぜこれほど多くの異なる種類があるのか?その謎を、豊富な資料とイラストで明らかにします。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
どっこい生きてる、ゴミの中
著 伊藤勝敏
保育社
発行:2010年07月
価格:2,310円(税込)
空き缶やタイヤなど、人間が海に廃棄したゴミの中で暮らす魚たちの写真を中心に構成。健気にたくましく生きる魚の写真から、本来の海の姿を知ってもらい、海の生物と人との関わりあいについて考えることができます。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(6)
自然の中の人間シリーズ(全3編30巻)
著 西尾道徳、柏崎守、新国佐幸他
絵 飯島満、森上義孝、藤田正純他
農山漁村文化協会
発行:1997年03月~2005年10月
価格:各2,100円(税込)
人と自然の接点=農林水産業の現場にその知恵をさぐる科学絵本です。
微生物と人間(全10巻)・昆虫と人間(全10巻)・花と人間(全10巻)
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)
「ネイチャーウオッチングガイドブック」海藻
写真 阿部秀樹/海藻おしば 野田三千代/監修 神谷充伸
誠文堂新光社
発行:2012年06月
価格:3,150円(税込)
日本で一般的に見られる海藻388 種類を、生態写真とおしばで収録。海には多種多様な海藻が生息し、どれも生物標本としての美しさ、おもしろさに溢れていることが発見できる一冊です。また、海に棲む動物たちとともに一つの生態系を築いている海藻を知り、楽しめば、海という環境がより深く見えてくることでしょう。
選定基準:(3)(4)(5)(6)
生物多様性の大研究
監修 小泉武栄
PHP研究所
発行:2011年05月
価格:2,490円(税込)
植物、動物、微生物など多様な生物のはたらきで保たれている地球の生態系。多様性によるめぐみと人間が招いた危機の現状、そしてそれを回避するための取り組みについて、多くの写真とイラストを使って解説します。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
奇跡のテクノロジーがいっぱい!すごい自然図鑑
監修 石田秀輝
PHP研究所
発行:2011年12月
価格:1,995円(税込)
46億年の知恵をもつ地球の自然がもつ驚くべきしくみや能力と、それをヒントにした、環境に負荷をかけない“ネイチャー・テクノロジー”を、写真・イラストでビジュアル解説。自然観察力と科学的な考え方が育つ、総合的な学習や調べ学習に適した図鑑です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
野生動物への2つの視点 “虫の目”と“鳥の目”
著 南正人、高槻成紀
筑摩書房
発行:2010年05月
価格:840円(税込)
一頭のシカをじっくり観察する「虫の目」と、シカをめぐる生物界のバランスを考える「鳥の目」。複数の視点から動物を立体的にとらえることで、生きもののつながり、そして人間を含む生物界全体が見えてきます。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
モグラ博士のモグラの話
著 川田伸一郎
岩波書店(ジュニア新書)
発行:2009年08月
価格:819円(税込)
絵本やキャラクターで親しみのあるモグラ。でもその姿を見ることや生活を知るチャンスは殆どありません。本書はモグラに挑む若手研究者が平明な言葉でその研究成果を語り、身近な生き物に対する興味を掘り起こします。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
マダガスカルがこわれる
著 藤原幸一
ポプラ社
発行:2010年05月
価格:1,890円(税込)
あと10年で消滅すると言われているマダカスカルの原生林。樹齢1000年にも及ぶバオバブの木や原猿類のベローシファカ。豊かな森がこんなにも短期間でなくなる世界は、やがて人間の命も脅かすことを示唆しています。
選定基準:(3)(4)(5)(6)
日本らしい自然と多様性-身近な環境から考える
著 根本正之
岩波書店(ジュニア新書)
発行:2010年05月
価格:819円(税込)
里山や川の土手には多くの草花が生えています。それらは在来のものか、あるいは近年外国から入ってきたものかを考えたり、生物の多様性を保つには、どいういうことが必要なのかを考えます。
選定基準:(3)(4)(6)
日本人は植物をどう利用してきたか
著 中西弘樹
岩波書店(ジュニア新書)
発行:2012年06月
価格:861円(税込)
和紙に使うコウゾやミツマタ、藍染めに使うアイ、畳にするイ等、植物は食材や家屋にはもちろん、日常の道具や年中行事にも、植物は用いられてきました。自然を暮らしの中に取り込んできた先人の知恵を学ぶ一冊です。
選定基準:(1)(2)(3)(5)
鉄は魔法つかい
著 畠山重篤
小学館
発行:2011年06月
価格:1,365円(税込)
「美味しい牡蠣を作りたい」その一心で始まった気仙沼の漁師の研究は、森に木を植える活動に発展し、やがて、生き物と鉄の不思議な関係に辿り着きます。身近な話題から自然の仕組みをわかりやすく解説しています。
選定基準:(1)(2)(5)(6)
樽前山 お花畑で聞いたこと
著、写真 新沼友啓
ふるさと文化セミナー
発行:2002年10月
価格:1,575円(税込)
高山植物や高山植物を育む厳しく繊細な山岳環境、登山による影響をはじめとする人との軋轢、そしてその保全について、著者等が続けてきた実際の観察・活動に基づき、写真やイラストも用いて丁寧にわかりやすく説明している本です。
選定基準:(1)(2)(5)
<生物多様性>入門
著 鷲谷いづみ
岩波書店(岩波ブックレット)
発行:2010年06月
価格:630円(税込)
長い歳月に生物同士が関わることで成り立ってきた自然は、人が関わる短期間で大きく変化しつつあります。その現状や保全について保全生態学の第一人者がわかりやすく解説し、「生物多様性」を大きく俯瞰できる一冊です。
選定基準:(4)(5)(6)
生物多様性と私たち-COP10から未来へ
著 香坂玲
岩波書店(ジュニア新書)
発行:2011年05月
価格:861円(税込)
COP10で議題となった生物の多様性を、私たちの暮らしを通して考えてみるための書。そこから、多様性が私たちの暮らしに、なぜ大切なのかがわかってきます。
選定基準:(1)(2)(3)(4)
図説 木のすべて(全5巻)
監修 小澤普照
著 ①山岡好夫/②③三輪雄四郎/④小澤普照/⑤田中正則
大日本図書
発行:1999年03月
価格:各2,940円(税込)
木は森をつくり、森は人間はもちろん、さまざまな生物に多様な恵みを与えています。地球環境と私たちの命を守っている木を様々な分野から見て、その魅力と重要性が理解できるように編集しました。全5巻の構成:①さまざまな木のすがた②木と人間の歴史③現代における木の利用④森ができるまで⑤人間を生かす森
選定基準:(1)(2)(4)(5)
サンゴとサンゴ礁のはなし―南の海のふしぎな生態系
著 本川 達雄
中央公論新社
発行:2008年06月
価格:882円(税込)
多くの生物が互いに助け合って生きるサンゴ礁の海を丁寧かつ魅力的に描写し、十分な知識を与え、地球温暖化や陸からの影響などサンゴ礁を危機に追いやっている要因を通じて人間社会のあり方を考えさせる本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
さとやま-生物多様性と生態系模様 <知の航海シリーズ>
著 鷲谷いづみ
岩波書店(ジュニア新書)
発行:2011年06月
価格:882円(税込)
雑木林や木などで構成されている里山。この多様な自然環境のしくみをわかりやすく書いてあります。里山とは何か、なぜ大切なのかを考えさせてくれる本です。
選定基準:(1)(2)(3)(4)(5)(6)
生きもの地図をつくろう
著 浜口 哲一
岩波書店(ジュニア新書)
発行:2008年01月
価格:777円(税込)
地球環境問題に関心があって自分でも何かしてみたい。そんな人にぴったりなのが生きもの地図づくりです。誰でも気軽に取り組めて、春はタンポポ、梅雨時はカエル、夏はセミ、秋は虫、冬は野鳥と、一年中できるのも魅力です。何より自分の街の自然に親しめるようになります。身近な生きものの様子から、環境の変化を読み取る方法を身につけましょう。