イベント情報

UNDB-J生物多様性地域セミナー in 熊本(開催報告)

  • 地域セミナー
  • 開催報告
開催日時 2013年7月15日(月・祝)14:00~17:00
会場 国立阿蘇青少年交流の家 中研修室
(熊本県阿蘇市一の宮町宮地6029-1)
主催等 主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省
共催:熊本県、阿蘇市、生物多様性自治体ネットワーク
定員
費用
備考

UNDB-J生物多様性地域セミナー in 熊本 の開催結果について

repo_20130715_01国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)と環境省は、7月15日(月・祝)に熊本県阿蘇市において、市民、企業、NPO/NGO及び自治体の方々を対象に、「生物多様性地域セミナー」を開催しました。
UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」、くまもとサプライズキャラクター「くまモン」及び阿蘇市イメージキャラクター「あか牛くん」による「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」、地球いきもの応援団の一人である江戸家 猫八さんの「生物多様性リーダー任命式」と講演のほか、愛知目標の達成に向けた地域での活動事例等の発表を行いました。また、「MY行動宣言 5つのアクション」を活用して参加者同士が意見交換を行うワークショップを実施しました。
今後、年度内に富山県(8月10日)、愛媛県(12月)での開催を予定しています。

概要

日時 2013年7月15日(月・祝)14:00~17:00
会場 国立阿蘇青少年交流の家 中研修室 (熊本県阿蘇市一の宮町宮地6029-1)
主催等 主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省
共催:熊本県、阿蘇市、生物多様性自治体ネットワーク
出席者数 約80名

1. 開会挨拶

repo_20130715_02
環境省 九州地方環境事務所長
塚本 瑞天 氏
repo_20130715_03
UNDB-J委員・全国農業協同組合連合会(JA全農)
広報部広報SR課長
澤田 洋志 氏
repo_20130715_04
熊本県 環境生活部長
谷﨑 淳一 氏
repo_20130715_05
阿蘇市長
佐藤 義興 氏

2. 式典:(1)生物多様性キャラクター応援団共同宣言式

repo_20130715_06

UNDB-Jキャラクター「タヨちゃん サトくん」
くまもとサプライズキャラクター「くまモン」
阿蘇市イメージキャラクター「あか牛くん」
UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」、くまもとサプライズキャラクター「くまモン」及び阿蘇市イメージキャラクター「あか牛くん」が、今後協力して生物多様性に関する普及啓発に取り組むため「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」を行いました。

 2. 式典:(2)生物多様性リーダー任命式

repo_20130715_07

地球いきもの応援団
江戸家 猫八 さん
地球いきもの応援団の一人、江戸家 猫八さんが、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるように先導する「生物多様性リーダー」に任命されました。

2. 式典:(3)MY行動宣言デモンストレーション

repo_20130715_08

江戸家 猫八さんと、UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」、くまもとサプライズキャラクター「くまモン」及び阿蘇市イメージキャラクター「あか牛くん」が、生物多様性に関する自らの行動を宣言する「MY行動宣言」のデモンストレーションを行いました。あわせて、本セミナー参加者にも、「MY行動宣言」を実施していただきました。

3. 講演 「さえずりから学ぶ生物多様性」

repo_20130715_09
repo_20130715_10

虫の音を聞き、紅葉を見て季節を感じる日本人の感性は、昔から身の回りの生きものや自然と一緒に暮らして培ってきたものであり、人が関わって作り上げてきた自然の大切さを効率性や経済性だけを追い求めて失ってはいけないとお話しされ、童謡「ふるさと」や山本直純作曲「ホトトギスのワルツ」にのせた里山の鳥・虫などの鳴き声を披露していただきました。

4. 発表1 UNDB-Jの活動状況と生物多様性をめぐる最近の話題

repo_20130715_11

環境省 自然環境計画課
生物多様性施策推進室 環境専門員
宮崎 公輔 氏
UNDB-Jが推奨する連携事業の認定、子供向け推薦図書「生物多様性の本箱」の選定などUNDB-Jの活動状況のほか、生物多様性をめぐる最近の話題について紹介しました。

5. 発表2 地域での活動事例の発表(1)綾の照葉樹林プロジェクトとてるはの森の取組について【UNDB-J認定連携事業】

repo_20130715_12

てるはの森の会
相馬 美佐子 氏
日本最大級といわれる綾の照葉樹林の保護と、周囲の植林地を照葉樹の自然林に復元するために行っているボランティアによる間伐体験、ガイド事業、林床調査、遊歩道整備等について紹介されました。また、地元の人に照葉樹林の価値を知ってもらい、活動に参加してもらうために実施している「地域づくりワーキング」と「人と自然のふれあい調査」について紹介されました。

5. 発表2 地域での活動事例の発表(2)森林・林業と生物多様性について

repo_20130715_13

熊本県森林組合連合会
副参事 岩下 信正 氏
地球温暖化防止、防災、国土保全の観点から、森林・林業の果たす役割の重要性や、森林組合がない熊本市西部において、住民、農協、NPO等と連携して取り組んでいる災害に強い森林づくりについて紹介されました。また、スズダケの消失による表土の裸地化とニホンジカの被害拡大の対応について、生物多様性の観点から再考すべきではないかとお話しされました。

5. 発表2 地域での活動事例の発表(3)荒尾干潟とラムサール条約

repo_20130715_14

日本野鳥の会 熊本県支部
竹下 将明 氏
単一の干潟としては国内有数の広さを持ち、昨年ラムサール条約湿地にも登録された荒尾干潟について、野鳥が暮らす自然を守ることは、私たちが安らかに暮らせる環境を作り出すことにつながるということを、モニタリングや探鳥会などを通じ、多くの人に伝える活動について紹介されました。

発表終了後、UNDB-J委員の澤田氏からそれぞれの発表に対して、森林保全には伐採と植林の循環が重要であること、シカの被害は農業も同じで総合的な対策が急がれること、渡り鳥については国際的な視点で、モニタリングの継続、情報発信が重要であることといったコメントがありました。

6. ワークショップ(テーマ:MY行動宣言 ~生物多様性を守るために、私たちにできること~)

「MY行動宣言」の5つのアクション(たべよう、ふれよう、つたえよう、まもろう、えらぼう)ごとにグループに分かれ、そのアクションに関して一人ひとりができること、さらにそれを地域や周囲の人に広げていくための方法を具体的に話し合いました。

repo_20130715_16 repo_20130715_15
ファシリテーター EPO九州 澤 克彦 氏

back