UNDB-J 生物多様性地域セミナーin大崎(開催報告)
- 地域セミナー
- 開催報告
開催日時 | 2014年12月6日(土) 9:30~15:30(開場9:00) |
---|---|
会場 | 大崎市民会館[午前]、大崎市中央公民館[午後](宮城県大崎市古川北町5丁目) |
主催等 | 主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省、大崎市 共催:第3回生物の多様性を育む農業国際会議2014実行委員会、生物多様性自治体ネットワーク |
定員 | |
費用 | |
備考 |
UNDB-J生物多様性地域セミナー in 大崎 の開催結果について
国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省および大崎市は、12月6日(土)に宮城県大崎市において、「生物多様性地域セミナーin大崎」を「第3回生物多様性を育む農業国際会議2014」と共同開催しました。
地球いきもの応援団の一人である大桃美代子さんの講演、UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と大崎市マスコットキャラクター「パタ崎さん」による「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」のほか、田んぼの生きものを通じて、生物多様性を保全することの大切さを教える子ども向けワークショップを行いました。
概要
日 時 | 2014年12月6日(土) 9:30~15:30(開場9:00) |
---|---|
会 場 | 大崎市市民会館[午前]、大崎市中央公民館[午後](宮城県大崎市古川北町5丁目) |
主催等 | 主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省、大崎市 共催:第3回生物の多様性を育む農業国際会議2014実行委員会、生物多様性自治体ネットワーク |
出席数 | 午前:750名、午後:50名 |
午前の部 会場の様子 | 午後の参加者の様子 |
■開催結果
・午前(大崎市民会館)「第3回生物の多様性を育む農業国際会議2014」共同開催
1.開会セレモニー
(1)主催者挨拶
大崎市長 伊藤 康志 |
環境省自然環境局自然環境計画課 生物多様性施策推進室 室長 堀上 勝 |
(2)来賓祝辞
宮城県副知事 若生 正博 氏 |
農林水産省東北農政局 次長 下村 聡 氏 |
(3)事例紹介 UNDB-Jの活動状況
UNDB-J委員 公益財団法人山階鳥類研究所 副所長 尾崎 清明 氏 |
UNDB-Jが推進する5つのアクション「MY行動宣言」や生物多様性アクション大賞、連携事業の認定、子供向け推薦図書「生物多様性の本箱」などUNDB-Jの活動状況のほか、山階鳥類研究所が行っている水田に生息するトキやツル類の保全のための研究や標本、鳥類標識調査など、生物多様性の保全・研究活動について紹介しました。
(4)生物多様性キャラクター応援団共同宣言式
UNDB-J「タヨちゃんサトくん」 大崎市「パタ崎さん」 |
UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」、大崎市の「パタ崎さん」が、今後、協力して生物多様性に関する普及啓発に取り組むため「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」を行いました。
(5)生物多様性リーダー任命式
地球生きもの応援団 大桃 美代子 さん |
地球いきもの応援団の一人、大桃美代子さんが、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるように先導する「生物多様性リーダー」に任命されました。
2. 講 演
(1)いのちを育てる生物多様性
生物多様性リーダー 地球生きもの応援団 大桃 美代子 さん |
中越地震を新潟県の実家で被災されたご経験から、地元魚沼で古代米(「桃米」)を作り、情報発信することで地元の復興を支援していること、有機栽培など、安全・安心な農法に取り組むことが多様な生きものを育み、同時に農業の持続性につながり、子どもたちの収穫体験や食育が、地域の活性化にもつながることなどをお話しされました。農家は消費者の声を聞き、発信していくことが重要で、ご自身も農業へのチャレンジを続けるので、共に頑張ろうとのメッセージを伝えられました。
(2)いのちにぎわう農業が持続可能な社会をつくる
名古屋大学大学院環境学研究科 教授 夏原 由博 氏 |
田んぼから、赤とんぼがいなくなってきているが、農業は微生物から害虫、鳥類などまで、無数の生きもののつながりで支えられていること、農業と生きもの、そしてそこで暮らす人々の持続性について、お話しされました。
(3)日本の田んぼの生物多様性 その指標づくり
独立行政法人農業環境技術研究所 上席研究官 田中 幸一 氏 |
「農業に有用な生物多様性の指標生物調査・評価マニュアル」について紹介され、活用方法や、害虫の天敵生物が有効に機能するためには、「ただの虫」を含めた生物多様性が重要であることなどをお話しされました。
・午後(大崎市中央公民館)
3. 田んぼの生物多様性ワークショップ ~ 次世代につなぐ ~
(1)生物多様性キャラクター応援団共同宣言式
UNDB-J「タヨちゃんサトくん」 大崎市「パタ崎さん」 |
UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」、大崎市の「パタ崎さん」が、午前中、市民会館のステージで「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」を行ったことを報告し、改めて、宣言文を紹介しました。
(2)開催趣旨説明
環境省自然環境局自然環境計画課 生物多様性施策推進室 室長補佐 岡野 隆宏 |
生物多様性の意味と今日のセミナーの趣旨を説明。東北地方および地元の蕪栗沼で活躍する環境省自然保護官の活動について、紹介しました。
(3)紙芝居「めだかのめめちゃん」
絵本作家 キム・ファン 氏 |
紙芝居「めだかのめめちゃん」(作:高家博成・絵:仲川道子)を日本語と韓国語で交互に読む形で、上演していただきました。メダカやバッタ、ミズカマキリが、水中でどのように暮らしているか、どのように、つながっているかを学びました。
(4)冬の田んぼの生きもの観察
NPO法人 田んぼ 佐々木 猛裕 氏 |
午前中、参加者の「おおさき生きものクラブ」の子どもたちが、ふゆみずたんぼ(冬季湛水水田)で採取してきた、たくさんの水生生物をヒメゲンゴロウやイトミミズなど17種類に分別し、マイクロスコープで拡大して観察、佐々木さんに名前や生態を解説していただきました。
(5)講 演 「田んぼと鳥」
UNDB-J委員 公益財団法人 山階鳥類研究所 副所長 尾崎 清明 氏 |
田んぼを利用する鳥や身の回りにいる鳥について、クイズ形式で紹介しました。また、トキとコウノトリが野生下で絶滅し、人工繁殖で野生復帰した経緯を説明。種の絶滅は重大で取り返すことができないこと、今後同じような絶滅の危機を招かないよう私たちの生活スタイルにも工夫が必要であることを、お話しされました。
(6)まとめの会 MY行動宣言をしよう!
環境省自然環境局自然環境計画課 生物多様性施策推進室 室長補佐 岡野 隆宏 |
ワークショップ全体を振り返り、一人ひとりが感想や印象に残ったことを絵や文章で紙に書いて、グループ内で発表しました。最後に、全員が「MY行動宣言」を行いました。
(7)UNDB-J推薦子供向け図書「生物多様性の本箱」の展示など
市民会館中ホールで、UNDB-Jの活動紹介、 「生物多様性の本箱」のパネル展示を行いました。 |
中央公民館セミナー会場で、UNDB-J推薦子供向 け図書「生物多様性の本箱」の展示を行いました。 |