Interview:生物多様性リーダー
真珠 まりこ(しんじゅ まりこ)絵本作家
生物多様性についてご自身が生活の中で大切にされていることや、特に意識されていることについて教えて下さい。
自然に感謝する気持ちをもつこと。
必要なものだけをいただき、残さないように気をつけています。もったいないことしないように。
いま、取り組まれている具体的な生物多様性に関する取組があれば、教えて下さい。
2008年より、世界で起きている問題と私たちの暮らしとのつながりについて伝える展示会「もったいないばあさんのワールドレポート展」を開催し、全国を巡回展示しています。
2010年にはCOP10に合わせて、生きものたちが姿をけし、生物多様性が失われている問題を特集。生きものたちの絵とストーリーのパネルを製作し、COP10交流フェア会場および東山動植物園、上野動物園などで展示しました。会場では親子で参加のトークイベントも開催。
命の大切さを伝える「もったいない」という言葉をキーワードに、ガイド役のもったいないばあさんとともに、子どもたちにもわかりやすく、このテーマについて伝える活動をしています。
→ もったいないばあさんのワールドレポート展
→ もったいないばあさんのワールドレポート展・生きものがきえる
生物多様性を身近に感じるために、参考となる書籍、映画、ゲーム、グッズ等についてお勧めがありましたら教えて下さい。
拙著ですが、以下もったいないばあさんのワールドレポート展の内容の書籍とDVDです。
→ もったいないばあさんと考えよう世界のこと・生きものがきえる」(講談社)
→ 「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」(講談社)
→ DVD「もったいないばあさんと考えよう世界のこと」(もったいないばあさんと考えよう世界のこと製作委員会)
→ 絵本「もったいないばあさん」
誰もが取り組める生物多様性を大切にする行動はどのようなことだと思われますか。
身近な地域の自然に親しみ、その調和を守ること。
たとえば、元々そこに住んでいなかった生きものが入ることで、その地域の生態系のバランスがこわれてしまうことがあるので、ペットが飼えなくなったからといって、むやみに近くの公園にや池に放したりしないよう責任をもつ。
読者の皆さんへメッセージをお願いします。
私たちは、自然からたくさんの恵みをいただいて生きています。それが、自然に感謝して大切にする理由です。自然は、すべての生きものたちがバランスをとりながら、みんなで調和を形作っているので、ひとつの生きものがきえると、バランスが崩れて、他の生きものたちも次々ときえていくことになります。
地球は、生きものすべてみんなのもの。
地球が豊かな星なのは、いろいろな生きものたちがいるからこそ。
自分たちさえよければいいと思わず、生きものみんなと自然を守りながら、共に生きていきたいですね。
私はこれからも、もったいないばあさんのメッセージと共に、命の大切さ、自然の大切さを伝えていきたいと思います。