イベント情報

UNDB-J 第2回生物多様性 全国ミーティング(開催報告)

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開催日時 2012年11月3日(土・祝)13:30~17:30
会場 はまぎんホールヴィアマーレ
(横浜市西区みなとみらい3-1-1)
主催等 国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省
定員
費用
備考

UNDB-J第2回生物多様性全国ミーティングの開催結果について

「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」と環境省は、11月3日(土・祝)に横浜市において、中島環境大臣政務官、涌井UNDB-J委員長代理、林横浜市長らの出席の下、「第2回生物多様性全国ミーティング」を開催しました。

UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と横浜市水環境キャラクター「だいちゃん」による「生物多様性キャラクター応援団共同宣言式」や、真珠まりこ氏(絵本作家)の「生物多様性リーダー任命式」の他、委員会が認定した連携事業の取組等の発表を行いました。
また、生物多様性の主流化に向けた今後の取組について、参加者同士が意見交換を行うワークショップを実施しました。

概要

開催日時 2012年11月3日(土・祝)13:30~17:30
会場 はまぎんホールヴィアマーレ(横浜市西区みなとみらい3-1-1)
主催等 主催:国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)、環境省
共催:横浜市環境創造局
出席者数 約200名

1. 開会挨拶

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中島環境大臣政務官ご挨拶
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式典での記念撮影
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涌井UNDB-J委員長代理ご挨拶
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林横浜市長ご挨拶

冒頭、中島環境大臣政務官より、「生物多様性に関する認知度は上昇しつつあるが、国民運動へと発展させるためには更なる取り組みの強化が必要」、 「環境省は愛知目標の達成に向け、国民一人ひとりに生物多様性に関する理解が広がるよう最大限の努力をしていく」、「生物多様性の主流化に向け、本委員会 の活動が国民運動の原動力となることを大いに期待する」旨のご挨拶がありました。

続いて、涌井UNDB-J委員長代理より、「生物多様性の問題は極めてグローバルな問題であると同時にローカルな問題でもある」、「地域社 会、企業、自治体などが一体となって取り組んでいくことが重要である」、「UNDB-Jは、企業、関係団体、自治体、国などが一体となり、『にじゅうまる プロジェクト』や『MY行動宣言』など、生物多様性の主流化に向けた取り組みを進めていく」旨のご挨拶がありました。

生物多様性自治体ネットワーク代表である横浜市の林市長からは横浜での開催に対しての謝意が示されたほか、横浜の豊かな生物多様性とそれを 守り・育てる市民・企業の取組が紹介され、「自治体の役割はますます期待が高まっており、横浜も自治体ネットワーク代表として力を尽くしていきたい」旨の ご挨拶がありました。

2. 式典:(1)生物多様性キャラクター応援団共同宣言式

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UNDB-Jキャラクター「タヨちゃんサトくん」と横浜市水環境キャラクター「だいちゃん」が、今後協力して生物多様性に関する普及啓発に取り組むため「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」を行いました。
UNDB-Jキャラクター タヨちゃんサトくん(中央左)、横浜市水環境キャラクター だいちゃん(中央右)

 

2. 式典:(2)生物多様性リーダー任命式

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絵本作家 真珠 まりこ 氏
地球いきもの応援団の一人、真珠まりこ氏が、国民一人ひとりが生物多様性の大切さを理解して行動に移せるように先導する「生物多様性リーダー」に任命されました。

2. 式典:(3)UNDB-J感謝状授与式

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積水樹脂株式会社
取締役兼専務執行役員 管理部門管掌
田路(とうじ) 豊 氏
UNDB-Jの活動に継続してご支援をいただいている積水樹脂株式会社に感謝状が授与されました。

3. 発表1:UNDB-Jの活動状況と生物多様性をめぐる最近の話題

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環境省 自然環境計画課
生物多様性施策推進室長
牛場 雅己 氏
UNDB-Jの活動状況と、COP11の結果や「生物多様性国家戦略2012-2020」の策定など生物多様性をめぐる最近の話題について紹介しました。

4. 発表2:UNDB-Jの各事業について
(1)「生物多様性地域セミナーin名古屋」(9/29開催)の結果報告について

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名古屋市 環境局環境企画部
主幹 山田 好人 氏
名古屋市キャラクター「だなも」とのキャラクター応援団共同宣言式や、ジョン・ギャスライト氏の生物多様性リーダー任命式の他、地域での活動事例の発表やワークショップの様子を紹介されました。

4. 発表2:UNDB-Jの各事業について
(2)連携事業の認定について

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国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)
道家 哲平 氏
「多様な主体の連携」「取組の重要性」「取組の広報の効果」などの観点から、UNDB-Jが推奨する連携事業を認定する意義・仕組み「にじゅうまるプロジェクト」の概要のほか、第1弾として認定された10事業を紹介されました。

4. 発表2:UNDB-Jの各事業について
(3)MY行動宣言5つのアクション

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一般社団法人CEPAジャパン
代表 川廷 昌弘 氏
生物多様性国家戦略2012-2020に基づいた、日常の暮らしの中で都市生活と生物多様性との関わりやつながりを感じ、行動するきっかけとなる「MY行動宣言5つのアクション」や、委員会メンバーや自治体などによる取り組み状況を紹介されました。

5. 発表3:様々なセクターによる優良事例の発表
(1)Web約款で日本の自然を守ろう!SAVE JAPANプロジェクト【UNDB-J認定連携事業】

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株式会社損害保険ジャパン CSR・環境推進室
室長代理 山下 智也 氏
自動車保険契約の際、Web約款を選択すると、全国各地の環境団体、NPO支援センター、日本NPOセンターに寄付を行うことを通じて、市民参加型の生物多様性の保全活動を協働して行うプロジェクトを紹介されました。

5. 発表3:様々なセクターによる優良事例の発表
(2)マリン・エコラベルの取組と普及について

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社団法人大日本水産会 事業部
部長 木上 正士 氏
水産資源と生態系の保護に積極的に取組んでいる漁業を認証し、その製品につけるマリン・エコラベルについて、認証された18漁業と資源管理の事例、普及活動などを紹介されました。

 

5. 発表3:様々なセクターによる優良事例の発表
(3)徳島での生物多様性地域戦略の策定に関するプロジェクト【UNDB-J認定連携事業】

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生物多様性とくしま会議
事務局長 藤永 知子 氏
自然環境保全や街づくり系の団体から構成される同会議が、生物多様性地域戦略の策定にあたり提案実施してきたワークショップやタウンミーティングなど、市民参加型プロセスを紹介されました。

5. 発表3:様々なセクターによる優良事例の発表
(4)海と田んぼからのグリーン復興プロジェクト【UNDB-J認定連携事業】

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NPO法人田んぼ 委員/東北大学研究員
岩渕 翼 氏
東日本大震災の被災地において、生物多様性の回復にも配慮したグリーン復興を基本理念に展開している、田んぼの復興や市民参加型生態系モニタリング、浦戸諸島の島おこしなどを紹介されました。

5. 発表3:様々なセクターによる優良事例の発表
(5)生物多様性の主流化に向けた生物多様性・わかもの・ネットワークの役割

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生物多様性わかものネットワーク
事務局長 後藤 なな 氏
「生物多様性」という言葉に関心をもち様々な分野で活動する全国の若者のネットワークから、情報交換の場「生物多様性わかもの会議」、出前講演「生物多様性カタリスト」などの活動を紹介されました。

5. 発表3:様々なセクターによる優良事例の発表
(6)御所実業高校農業クラブ School Gene Farm Project【UNDB-J認定連携事業】

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奈良県立御所実業高等学校 環境緑地科
農業クラブ「生物多様性の保全」研究班
東浦 奈未 氏、宮本 暉久 氏、吉田 宏 氏
貴重種や郷土種の保全・普及活動、生物多様性かしはら里山里地戦略、困った生き物ジャンボタニシの駆除、地域固有遺伝子の保存など技術的専門性を活かした広範な取り組みを紹介されました。

6. ワークショップ

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グループに分かれて生物多様性の主流化に向けた今後の取組方針や課題について、発表者・参加者を交えて意見交換が行なわれ最後にグループごとに意見交換の様子や感想が発表されました。

 

7. 閉会挨拶

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豊岡市 コウノトリ共生部長
本田 互 氏
最後に、次期開催地の豊岡市から、来年度の開催に向け、関係者の皆様と協力しながら準備を進めていきたい旨のご挨拶がありました。

(参考)

「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)について
2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古 屋市)で採択された、新たな世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととさ れています。
これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取り組みを推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が昨年9月に設立されました。
(ウェブサイト)

生物多様性キャラクター応援団について
国民一人ひとりに生物多様性に対する認知や理解を広げ、国民運動として生物多様性に関する取り組みを促進するため、本年9月、UNDB-Jの広報組織とし て「生物多様性キャラクター応援団」を旗揚げしました。広く様々なキャラクターからの入団申請を募集中です。生物多様性全国ミーティングや生物多様性地域 セミナー等における「生物多様性キャラクター応援団共同宣言」の実施、様々なイベントやウェブサイト、小冊子「Iki・Tomo」での情報発信など、積極 的な広報活動を展開します。
(ウェブサイト)

連携事業の認定について
UNDB-Jでは、各セクターの参加と連携を促進するため、「にじゅうまるプロジェクト」の登録事業等の中からUNDB-Jが推奨する連携事業を認定することとしています。
認定連携事業については、UNDB-Jのロゴマークをご使用いただけるとともに、UNDB-Jとしても生物多様性全国ミーティングや生物多様性地域セミナー等において紹介するなど、積極的な広報活動を行います。
(ウェブサイト)

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